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と、あまりに恥ずかしくなったオレは、洗面所で顔をとても必死に洗う。
少しでも嫌な思い出を払拭するかのように。
そしてひとしきり洗ったあと、目の前にある鏡に自分の顔が写る。
「なんだこれ・・」
まぶたはとても赤く腫れている。
「ありえねーー!!!泣くなら堂々と泣け!どこまでも女々しい奴!?あ~、もう!ってかオレってナルシスト?!」
部屋の中をドタバタと歩きまくってなんとか気分を落ち着かせようとした。
自分で言うのもなんだが、僕・・いやオレははっきりいってモテていた。かなり超絶に。職業はホスト。
ルックスだって女が黙っててもついてくるほどだ。その証拠に店じゃ総合ランキング毎月NO.1だ。おまけにホスト=バカだと思われがちだが、オレは違う。
一流大学出身だし、会話だって女を飽きさせたことはない。
だから正直女なんていつでもついてきてたし、飽きたらこっちからポイ捨て、使い捨てだった。
そんなオレが、そこそこ本気(マジ)だった女にこんなにあっさり捨てられるなんて。ドSがいけなかったのか???
そんなことはどうでもいい、プライドズタズタだ!!!
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