purple

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彼女に振られたショックで(情けね~)で家でグダグダすることまた数時間。視線の先にある壁掛け時計を見てみると、 針はもうpm:5:00を差していた。 「いっけねっっ!」 クラブにご出勤1時間前。身支度もそこそこに慌てて家を飛び出した。 「ちっ!間に合わね~、タクシーで行くか」 道路まで出ると、なんとかタクシーをつかまえることができた。(これで間に合う。さすがオレ) クラブまでの短い道のりでの車中、ふとまたさっきの出来事がトラウマのように思い浮かぶ。 (はぁ..アイツとはまともに付き合いたかったなぁ。ホストやめて、まともな職にでもつこうかと決心したとこだったのに・・。未練タラタラだな(笑) ん?でも女はたくさんいたほうがいた方が気分がいいし、充実感あるんだよなぁ・・ いや、待て。こういうのってたしか、女にだらしのない男っていうんだよな?しかも女に一番嫌われるタイプ・・(絶句) こんなだからオレは・・ そう自分の犯した罪と罰という意味に気づきかけた時だった。 あっという間にタクシーは出勤場所のホストクラブまで着いた。 そして急いでクラブの入り口を目指し階段をかけ上る。あと一段で上り終えるところだった。オレはあろうことか足を踏み外した。「ゲッ!?」 -ガターン- どうやら今日はかなりついてない日らしい。階段から転がり落ちてしまった。 「僕は・・」 そう何か呟きかけたところで意識が落ちていく。 (ついてねーな。このまま死んじまうのかな。わかんないや・・あぁ、もうどうでもいい・・眠ろう) そうして彼はいったん混沌とした眠りにおちていった。
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