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世の中はいま全ての物にインターネットが張り巡らされ全てコマンド入力で行うことで操作が出来、自分で手を動かしてやることは少ない。
俺はそんな便利過ぎる世の中でぬくぬくと暮らしている小学6年生の神樹優〈かみきゆう〉。
少し周りからは大人びている。生意気という意見もあるようだが、ある程度この時期になるとこういう風になる人もいると思う。
最近耳にするのは人が消えるという事件だ。噂では電脳の中に潜む霊的存在の仕業という都市伝説があるらしい。俺はあまりそういうのは信じないタイプなのだが、今回は少し興味があった。
警察もなにも手掛かりがなく操作は難航。未だに行方不明者の安否を確認されていない。
始めの被害者が行方不明になってから既に3ヶ月が経っている。更に被害者の数も増えていて、30人はいなくなっているだろう。
俺が気に留め始めたのはこの噂が流れ始めた時だ。俺の近所のいわゆる幼馴染といつもその事件についてプロファイリングしてるのだが全く検討がつかない。
しばらく考えた結果一番手っ取り早いのは自分が消えることが楽だと考えた俺たちは夜になってから街の方へ手掛かりを探しに行った。
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