194人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「んー…、スグル、君は僕たちのことを覚えているのかな…?」
一瞬、悲しみにぬれた瞳を覗かせた後、すぐに元に戻ってしまう。
「~~。それでは、これで終わり!」
名の知らない先生が終了の言葉を告げる。その声と共に周りの生徒は席を立ち、話を始める。
「ねぇ…兄さん…。なんであの2人、僕たちを助けてくれたのかな?…」
メロン味の棒付きキャンディを口にふくみ、近くにいる兄ー…グレルに尋ねてみた。
そんな兄からかえってきた言葉はカイマの予想通りで。
「…悩むより行動だ。気になるのであれば、聞けばいい…」
最初のコメントを投稿しよう!