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土なのか
水なのか
神なのか
肉なのか
この僕を
生み堕としたもの
舌に触れるは
血の匂い
感情など
ありはせぬ
名前など
いりはせぬ
我が身を覆うは
光か
闇か
何も望まず
何も恐れず
ただ穏やかな静寂に
瞳隠され
眠る日々
気が遠くなるほどの
長い長い時が経ち
いつからなのか
気がつくと
また同じ夢
遠くから
かすかに響く声
僕を呼んでいるのか
呼ばれる名など
無いというのに
色の剥がれた
この世界
君だけが
眩しくて
いま僕は
目を醒ます
何故こんなにも
懐かしい
何故こんなにも
涙が溢れる
はじめて
心というものの
狂おしい程の重さを知る
ただ一度
ただ一度だけ
名を呼んで欲しい
たとえそれきり
僕という存在が
消えるとしても
何度でも
何度でも叫ぼう
この心が君に届くまで
その声が僕を包むまで
ああ君よ
さあ僕に
名をおくれ
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