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~Side 忍~
玲「忍!! いるのは分かっている!! 早く出てこい!!」
ドンドンドンと玄関の扉を玲がおもいっきり叩く。
その形相は、どこかのヤクザのように強面だ。
ドアスコープ越しにそれを見ていた忍の顔は真っ青だった。
……エッ、俺なんかした……?
そう思いながら、ゆっくりと扉を開ける忍。
……殺されませんようにっ!
忍「ごめんな―――」
玲「し・の・ぶ~?」
ドアの目の前に立っていた玲は、一応笑顔だが、その目はまったく笑っていない。
笑顔を顔に貼付けながら、指をバキバキとならす玲は、忍にとって恐怖の塊でしかない。
うっわ……こえぇ……。
玲「しのぶ~?」
忍「は、はい……。」
こ、こえぇ。なんか、玲の後ろから真っ黒なオーラを感じる……。
てか、なんか、勢いで敬語になってるし……。
額に変な汗を感じながらも、忍は玲を頑張って見ていた……。
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