3人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
002,スリープガール
……プリン食べたい。
少女はそう思って目を覚ましたが、その願望は叶わない。
あ、そうだった今日は学校に来てたんだったよ。
少女は新たな高校の、新たな教室に一番乗りで入室して席に座り、気付いた時には居眠りしていたのだ。
みんな集まってきた……。
少女が寝ていた内に、クラスメイトになろう新入生が教室に入室していてお喋りしたり、携帯弄ったり各々過ごしている。
「お!起きたみたいだな」
少女の前の席でお喋りしていた三人組の男の一人、長身で活発そうな男が話し掛けてきた。
「さっきまで寝てたみたいだから起こさなかったけどよ、今日から同じクラスメイトみたいだから自己紹介するよ!」
わざと喉を鳴らして自己紹介をかってに始める。
「木更津 翔太朗(きさらつ・しょうたろう)ってのが俺の名前だ!趣味は野球で、部活も野球部に入部予定だ、よろしくな!」
「うん、大きなお兄ちゃんよろしくね」
最初のコメントを投稿しよう!