002,スリープガール

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002,スリープガール

……プリン食べたい。 少女はそう思って目を覚ましたが、その願望は叶わない。 あ、そうだった今日は学校に来てたんだったよ。 少女は新たな高校の、新たな教室に一番乗りで入室して席に座り、気付いた時には居眠りしていたのだ。 みんな集まってきた……。 少女が寝ていた内に、クラスメイトになろう新入生が教室に入室していてお喋りしたり、携帯弄ったり各々過ごしている。 「お!起きたみたいだな」 少女の前の席でお喋りしていた三人組の男の一人、長身で活発そうな男が話し掛けてきた。 「さっきまで寝てたみたいだから起こさなかったけどよ、今日から同じクラスメイトみたいだから自己紹介するよ!」 わざと喉を鳴らして自己紹介をかってに始める。 「木更津 翔太朗(きさらつ・しょうたろう)ってのが俺の名前だ!趣味は野球で、部活も野球部に入部予定だ、よろしくな!」 「うん、大きなお兄ちゃんよろしくね」
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