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あれは、小学生の頃ね……。
学校近くの公園で、クラスメイトの男子達が木登りを競っていて……もう、オチというか落ちが分かったでしょ?
まあ落ちたのよ、今思えばなんであんなに乗り気になったんだろ……。
クラスでも暗くて目立たないひよっこ男子達が、誰が一番高い所まで昇れるかで競っていたの。
まあ肝試しみたいな感じだったかな?
建物3階分くらいの大きな木に、大人の人がジャンプすれば届くくらいの枝まで男の子のが登り雄叫びを挙げ、下で見ていた男の子達が歓声を讃えてたの。
それを通りすがりに見ていた私が。
「それだけ?まだまだ行けるよね?」
と、背後から現れては冷めた口調を口にしていた。
男の子達は私の乱入と発言に驚きを表す。
「なら、女の祢馬はこの木に昇れるのかよ?」
枝に立つ男の子が、強がるように言い返してきた。
なに、こいつ?
ちょっと女の子に言われたからって強がるわけ?
それに女のって差別なわけ?
幼い時の私はそう解釈して、次の事を宣言した。
「なめんな!私だってね、それぐらい登れるわよ!」
数秒後、私は落ちる。
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