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このドロップガール小学生編も、いよいよ佳境に迎えました。
祢馬千緒は木に落ちながら、何に気が付いたのか。
では、解答編をどうぞ。
「きゃっ!?」
悲鳴を出した頃には、もう察していた私は木から落ちるていうか落ちているということ。
猿も木から落ちるを実践中、私の時間はスローモーションを得た。
世界は逆さまに反転して、私の体も逆さまに。
青い空に、緑の葉に、ピンクの靴に、赤いスカートに、オレンジの服が見渡せる。
ああ、落ちるんだ。
……ん?何か私は大事なことを忘れてない?
あ、赤いスカート……。
気付いた瞬間、枝に立つ男の子の顔が過ぎ去った。
呆然とした顔が、もっとこうなんて言えばいいんだろう、驚愕した顔になっていた。
ああそうだったのか、男の子達は私の木登り術に呆気にとられたのではなくて、木を登ったことであらわになったスカートの中身、パンツを見て呆然としたんだ。
パンチラならずパンモロだぁ!
恥ずかしいっ!
そう思った刹那には、背中に衝撃が訪れては意識を失っていた。
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