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独り言?
私、言葉を口にしてたのかしら?
後悔の念が強まり、その事に気付いていない祢馬千緒。
「何を言ってるのかな?って気になったから盗み聞きしてたら『恥ずかしいっ』なんて言うんだもん!何を思ってたの?」
小野瀬由香は、祢馬千緒に顔を近付かせて問い詰める。
「え?えっと……」
小学生の頃の失態で、パンモロした珍事件を思い出してなんて言える訳もなく言葉に詰まる。
「あ!分かった分かった。千緒ってば、そういうことか~」
小野瀬由香は何か閃いたようで、自信ありげに笑い始めた。
まさかパンモロした過去を推理した訳でもないだろうが、祢馬千緒は聞くことにした。
「分かったって由香何を?」
「何を?って高校に入学して千緒も罪な女になったのね。誰にも言えない秘密を……」
小野瀬由香は勿体振るように間をもたせる。
まさか、本当にパンモロ事件を!?
「千緒!恋に目覚めたんだね!」
あまりにも迷推理すぎて、祢馬千緒はずっこけた。
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