一章

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 そんな相手に対して綺麗な格好をしようが汚い格好をしようが分からんじゃろうが。 そう言って屁理屈をこね回す姿は本当の子供みたいで諏桜の気がすっかり削がれる。 「はあ天理、光流お前たちに話がある。」 深々と、溜め息をついてそれから真面目な顔で二人の方を向いた。 その言葉に天理はすっと眼を細めて 「それは、友である儂らにか?それとも神である儂らにか?」 神である天理達に対して友というのは少しおかしいかもしれないがでも、確かに三人は友の関係を築いていた。 「神であるお前たちに、だ」 「はあ、分かった。まだ、産まれたばかりの赤子を連れている時点でだだ事ではないしの。準備をして社で待っておる。光流、いくぞ」 今度は、天理が溜め息をついてそして、体を翻したと思うとすっと空気に溶けるように消えた。 そして、未だに一言も喋らない光流もまた、諏桜にお辞儀をしてからすっと消えた。
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