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それから2人はまた歩き出した。
順調に山を降りていたのだが、2人の少し先に、さっき見えたドラゴンが降り立った。
「やばい、さっきドラゴンだ・・・」
「ちょっとどうすんのよ!」
「ここはドラゴンがいなくなるのを待ったほうがいい、あそこを通らなければあの橋が渡れない」
ドラゴンがいる所にちょうど橋が掛かっていた。
「そうね、ここは少し待つしかないわね・・・」
岩陰に隠れ、ドラゴンがいなくなるのを待っていたのだが、なかなかドラゴンはその場を動かずに、たずさんでいた。
「ねぇねぇ!もうちょっと近くで見てもいいんじゃない?」
「だめだ、そんな危険はおかせない」
「まさかあんたビビってんの!?」
「そういうことじゃないだろ」
燕は行くなと止めたが、結音は痺れを切らせ、忍び足でドラゴンに近づいていった。
ゆっくり、ゆっくりと慎重に足を運んでいたのだが・・・
バキッ
「あ・・・」
結音は木の枝を踏んでしまい、情けない声をもらし、ドラゴンが此方に気づいてしまった。
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