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そしてドラゴンは2発目のブレスを吐いた。
「燕!今みたいに防げないの!?」
燕の手からはもう黒い霧はなくなっていた。
「だめだ!出てこない!」
2人はお互い目を瞑り、今度こそ死を覚悟した。
だが、いつまで経ってもドラゴンのブレスは届かなかった。
「よぉ大丈夫か?」
燕と結音の前には剣を持った男が立っていた。
「ちょっとアイツ倒してくるからよ、そこでジッとしてな!」
男はそう言うと、人間とは思えないスピードでドラゴンとの距離を取り、一瞬でドラゴンの首を切り落とした。
その光景を見ていた燕と結音は呆然としていた。
「お前ら、大丈夫だったか?ケガとかないか?」
「は、はい!大丈夫です!」
燕が大丈夫ですと言おうとしたが、それを遮るように結音が切り出した。
「おう、それなら良かった。俺は今から帰るが、一緒に帰るか?」
「お、お願いします!」
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