11人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁなぁケイさん、俺達どこに向かってんだ?」
ギルド内はとても広く、中々目的の場所につかない柚希は痺れを切らしていた。
「ギルドマスターのとこです。ギルドで一番偉い人のことですね」
「私達これからどうなるんでしょう」
今の柚希は好奇心でいっぱいだが、李亜は逆に不安でいっぱいだった。
それもそのはず、こんな訳のわからない危険な世界に来てしまって、不安にならないわけがない。
知り合いなどいるはずもない、今頼れるのはケイだけなのだ。
「とりあえず君達に今必要なのは衣食住だから、まぁもうすぐつくから大人しくついてきてよ」
ケイはニッコリとして言うがやはり李亜の不安は拭い取れない。
「失礼します」
ギルドマスターの部屋につき、ケイがノックをし、先に入った。
「ギルドマスター、少し大事なお話が・・・」
「うむ、ケイか任務は終わったんじゃな」
「はい、任務先でこの子たちを見つけて・・・詳しい話はかくかくしかじかで・・・」
「なるほど・・・」
やはりギルドマスターにも話は伝わったようで、李亜は突っ込みをいれざるを得なかった。
「また伝わった!?」
最初のコメントを投稿しよう!