魔法世界-アスガルド-

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「なぁなぁケイさん、俺達どこに向かってんだ?」 ギルド内はとても広く、中々目的の場所につかない柚希は痺れを切らしていた。 「ギルドマスターのとこです。ギルドで一番偉い人のことですね」 「私達これからどうなるんでしょう」 今の柚希は好奇心でいっぱいだが、李亜は逆に不安でいっぱいだった。 それもそのはず、こんな訳のわからない危険な世界に来てしまって、不安にならないわけがない。 知り合いなどいるはずもない、今頼れるのはケイだけなのだ。 「とりあえず君達に今必要なのは衣食住だから、まぁもうすぐつくから大人しくついてきてよ」 ケイはニッコリとして言うがやはり李亜の不安は拭い取れない。 「失礼します」 ギルドマスターの部屋につき、ケイがノックをし、先に入った。 「ギルドマスター、少し大事なお話が・・・」 「うむ、ケイか任務は終わったんじゃな」 「はい、任務先でこの子たちを見つけて・・・詳しい話はかくかくしかじかで・・・」 「なるほど・・・」 やはりギルドマスターにも話は伝わったようで、李亜は突っ込みをいれざるを得なかった。 「また伝わった!?」
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