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「ちょっとあんた達おっそーい!!」
屋上の扉を開けるといきなり怒声が聞こえきた。
「わりぃわりぃ遅れた」
「もう!ゆずが授業中全部寝てるのがいけないのよ!」
「結音ちゃん、ゆずくんも謝ってるんだし、いいじゃないですか」
今怒っているやつが朝比奈結音(ユイネ)黒髪ポニーテールが腰まで伸びている。
それを宥めているのが雨宮李亜(リア)焦げ茶色の髪で肩にかかるぐらいのショートヘア。
こいつらとは高校一年からの仲で二年に上がってからクラスは違うが、こうして仲良く昼飯を一緒に食べたりしている。
「もう・・・今回だけなんだからね!」
「って言っていつも許してくれるくせにぃ」
「も、もうっ!知らないんだから!!」
結音はいつもこうして怒っているが、何だかんだ言って優しいやつである。
「ゆずくん!あまり結音ちゃんをいじめちゃダメですよぉ!」
「李亜は優しいなぁ・・・どっかの誰かさんと違って」
「あ、あんた・・・喧嘩売ってんでしょ!!」
そんなしょうもない会話を横目に燕は一人で昼飯を食べていた。
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