前書き

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「そかぁ?」 なぜ避けたのだろう。 クラスメイトとして普通に接しても良かったはずなのに…… 「そうだよ」 「うーん……」 嫉妬? 違うな。 「卒業してからも呼ばれたりして」 冗談混じりに言う彼女。 栗毛に夕日が当たって茜色に染まっている。 「それだけは断じてイヤだ!」 「だよねー」 とびきりの笑顔。 彼女ってこんなに可愛かったか? トクン……っ 高鳴る心音に、俺は初めて自分の気持ちに気づいた。
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