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心に、重く深く響く音。
男の中に入ってくる、力。
黒く強い、そして嫌な、力。
「ぐぁああああ!」
胸の奥でナニカが蠢いている。
頭の奥でナニカが囁いている。
体中でナニカが男の存在を乗っ取ろうとしている。
体中でナニカに存在を乗っ取られていく自分を感じる。
手足の末端から、自分のものではなくなっていく身体。
少しずつ、少しずつ……自分という存在が無くなっていく。
「うああああああ……やめ、やめてくれ……た、助け……」
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