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 もちろん、慰めの言葉も、労いの言葉も、すでに家族や友人からたくさん貰っている。  コウジだって、私を一言も責めずに、ちゃんと、2人のこれからのことを話し合ってくれている。  ――分かっている。  ――――分かっているのに。  言葉になったのは、理解している事実ではなく、抑えきれなくなった感情だった。 「……コウジは、自分のことしか考えないの? 私のことは、考えてくれないの? 結局コウジにとっては全部、他人事なの?」  そう言って泣き続ける私を、オロオロしながら慰めていたコウジは、別れ際に、ぼそりと呟いた。 「他人事とか、意味がよく分からないよ……」  ――それ以来コウジとは、連絡を取っていない。
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