3人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
あの素晴らしい日々をもう一度
俺はマスターに望まれこの家にきた
マスターは俺がお気に入りだという
最先端技術を駆使して作られた数あるアンドロイドの一つ、明治製人力いぎろいど
俺の父にあたる博士はゆっくり俺に触れた
あくまでも体温はわからないけど、頬に手を伸ばされただけでも嬉しかった
俺は人間にはなれないアンドロイド
それでも良かったなんて今思う
箱が開けられた
眩しさに目を細めると逆行の中に動く人を見つける
きっと作業員だろう
無機質な天井がなんとなく怖い
目が覚めたら知らない所にいた
見渡すと大きなテレビのある少しだけ乱雑とした部屋だった
すぐ横に付属のヘッドホンがあったから頭に着けたら扉が開く
「やぁ、目が覚めたかい?」
鮮やかなハニーブロンドとスカイブルーが特徴的な青年が入ってきた
キラキラしてる
俺は目を瞬いた
博士は言っていた
『貴方は新しいマスターの所へ行くのですよ 大丈夫、貴方ならきっと気に入ってもらえます』
そうか、この人か
「はじめましてマスター」
「マスターなんて照れるじゃないか!俺はアルフレッド!…まぁ、君のマスターだよ」
照れながら頭を掻く青年がマスターだとプログラムに書き込む
俺はこの家で活動する
最初のコメントを投稿しよう!