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「カメラマンに聞いたのよ!
昨日、樹利が可愛ちゃんを思い切り泣かせた挙句、酷いことを言い放ってたって。
一体、何があったの?」
勢いよくそう尋ねるリンに、可愛は「あ…、それは」と頬を赤らめた。
「気にすることないわよ、可愛ちゃん。
樹利はたまに言い方きついだけで、根に持つタイプじゃないから」
「そうそう、樹利さんはそんなに怒ってないはずだよ」
明らかに誤解している皆の様子に、可愛は仰天し慌てて声を上げた。
「違うんです、誤解です」
「でも、泣いてたんでしょう?」
と皆が確認するように声を揃えると、可愛は目を泳がせた。
「泣いてはいましたけど、そういうんじゃなくて……」
可愛は弱りきり、頬を赤らめて俯いた。
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