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その様子に麻里とカズはゆっくりと顔を見合わせた。
「それじゃあ、泣くほど嬉しいことがあったのね?」
察したように意味深な笑みを浮かべた麻里に、可愛は言葉を詰まらせ、リンはよく分からない様子で小首を傾げた。
「えっ、それはどう言うことなの?可愛ちゃん」
どうしよう。
麻里さんは樹利さんが好きで、そしてカズさんは私を好きだって言ってくれた。
そんな二人に、伝えるなんて……。
そう思い目を伏せていると、可愛の戸惑いを察した麻里とカズはクスリと笑った。
「私たちのことはいいのよ、可愛ちゃん」
「そうだよ、そのかわりちゃんと伝えてほしいな」
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