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しかし感動も束の間、
「で、樹利とはもうシた?
樹利はどうだったの?お願い、それだけ教えて!」
勢いよく詰め寄って手を合わせた麻里に、可愛は目を丸くした。
「シシシシシてないです、ないですよ」
「そういえば、Hが苦手って言ってたものね。
もったいない、代わりに一晩樹利を貸してよ」
と麻里がイタズラな笑みでそう言うと、
「またバカなこと言ってんなよ、麻里」
と背後で樹利の声がし、麻里は「うわっ」と振り返り、流石にバツが悪そうに赤面した。
「いやね、樹利って私が変な事を言うと必ず現れるわよね」
「っていうか、お前は変なことしか言ってないんだろ?」
サラリとそう言った樹利に、皆ドッと笑った。
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