第三章 Summer Sweet

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  しかし感動も束の間、 「で、樹利とはもうシた? 樹利はどうだったの?お願い、それだけ教えて!」 勢いよく詰め寄って手を合わせた麻里に、可愛は目を丸くした。 「シシシシシてないです、ないですよ」 「そういえば、Hが苦手って言ってたものね。 もったいない、代わりに一晩樹利を貸してよ」 と麻里がイタズラな笑みでそう言うと、 「またバカなこと言ってんなよ、麻里」 と背後で樹利の声がし、麻里は「うわっ」と振り返り、流石にバツが悪そうに赤面した。 「いやね、樹利って私が変な事を言うと必ず現れるわよね」 「っていうか、お前は変なことしか言ってないんだろ?」 サラリとそう言った樹利に、皆ドッと笑った。  
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