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「樹利、聞いたわよ!
可愛ちゃんに愛の告白!私、嬉しくて飛び上がりそう」
そう露骨に声を上げたリンに、可愛はギョッと目を丸くした。
わっ、リンさん、そんなあからさまに!
どうしよう、樹利さん、どう思ったかな?
恐る恐る視線を向けると、樹利は呆れたように息をつき、
「おしゃべり」
と横目で睨んだ。
そんな樹利の冷たい態度に可愛は真っ青になりショックで立ち尽くした。
そうだよね、なんでもベラベラ喋ったりして、駄目だよね、最低だよね。
樹利さんにとっては、もしかしたら日常的なことなのに……私が勝手に特別なことだと勘違いしたのかもしれないのに。
どうしよう!
一瞬にして奈落の底まで落ち込んでいると、
「冗談だよ。ったく、カワイイな」
と樹利は優しい笑みを見せた。
その瞬間、バクンと鼓動が跳ね上げる。
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