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(何あの子っ!すっごい可愛いじゃんっ)
(あんな子がクッキング部に入るなんて嬉しいっ)
(友達になりたいねっ)
(モデルとかやってるのかな?)
(あんな可愛い子初めて見たよっ)
(…でも誰?隣のブス。)
「葉月ちゃんっ。1年生の新入部員は私たちだけみたいだねっ」
「うん。」
痛い。
みんなの視線が痛すぎる。
【なんであんなブスがあんな可愛い子と喋ってるの?】って目。
私を蔑んだ目。
愛奈ちゃんが喋るごとに放たれる殺気とも言える視線が気になって
私は会話どころではなかった。
「ねっねっ、葉月ちゃん聞いてる?」
「な、なに?」
「だーかーらっ!明日から部活始まるんだって。で、明日は各自好きなものを作っていいんだって。葉月ちゃんは何作るの?」
「うーん。今までのレパートリーから適当に選んで作るよ。」
「そっか!いいなあ。葉月ちゃんはお菓子作りが得意なんだもんねっ。羨ましいよっ。」
私にも羨ましがられる箇所があったなんて。
しかも愛奈ちゃんに。
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