3.心の闇

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「ルークお帰りー」 ルークが部屋に入ってくると、ロガルがひらひらと手を振って出迎えた。 「ただいま。テトは?」 「ティトゥロなら...」 「ここにいるよー」 ルークからテト、ロガルからティトゥロと呼ばれた背の低い黒髪の男は、積み上がったダンボールの裏から手だけを出した。 そんなティトゥロを見たルークは呆れたようにため息をつく。 「探し物? だからいつも片付けたらって言ってるんだよ...」 「片付けても、結局どこに何があるか分からなくなるんだから、このままでいいよ。 それより、今日はA2だからいつもの様に頼むよ」 探し物を見つけたのかティトゥロがダンボールの裏から出てくると、今まで静かに作業していたロガルがルークに声をかける。 「いつも通り身長、体重からね」 「いくら俺が成長期だからって、毎日測っても何も変わらないって...」 そう言いながらもルークはロガルの指示に大人しく従った。
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