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「ルークお帰りー」
ルークが部屋に入ってくると、ロガルがひらひらと手を振って出迎えた。
「ただいま。テトは?」
「ティトゥロなら...」
「ここにいるよー」
ルークからテト、ロガルからティトゥロと呼ばれた背の低い黒髪の男は、積み上がったダンボールの裏から手だけを出した。
そんなティトゥロを見たルークは呆れたようにため息をつく。
「探し物? だからいつも片付けたらって言ってるんだよ...」
「片付けても、結局どこに何があるか分からなくなるんだから、このままでいいよ。
それより、今日はA2だからいつもの様に頼むよ」
探し物を見つけたのかティトゥロがダンボールの裏から出てくると、今まで静かに作業していたロガルがルークに声をかける。
「いつも通り身長、体重からね」
「いくら俺が成長期だからって、毎日測っても何も変わらないって...」
そう言いながらもルークはロガルの指示に大人しく従った。
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