3.心の闇

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「なぁ......ルーク遅くないか?」 実験室で次の実験の準備を終えたロガルは、時計をちらりと見た。 ロガルの言葉を聞きティトゥロも時計に目をやる。 「確かに...、呼んでくるよ」 そう言うとティトゥロはドアに手をかけた。 しかし、ティトゥロが部屋を出る前に、ドアが静かに開いた。 「遅くなったな。実験のほうはどうなっている?」 「ザグレク先生、第一段階は終わりました。 次の実験の準備は整ったのですが、ルークが来ないので呼んできます」 部屋に入ってきたのはザグレク。 ティトゥロはすぐさまザグレクに状況を報告し、ルークを呼びに行くため部屋を出た。 ティトゥロはルークの部屋の前に着くと、ドアをノックする。 しばらく返答を待ったが反応がなかったため、ティトゥロは静かにドアを開け中に入った。 部屋に入り、ベッドで眠っているルークを見つけると軽く肩を叩きルークを起こした。 「ルーク起きて」 「ん...、だれ?」 目を開けたルークは、まだ焦点が合っていないのか目を細める。 「僕だよ。実験を始めるから、顔を洗ったら来てくれよ」 そう言うと、ティトゥロは部屋を出て行った。 「あれ? ...俺、寝ちゃったのか...」 時計を見て、初めの実験から一時間以上経っていることに気がついたルークは、頭をかきながら立ち上がった。
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