260人が本棚に入れています
本棚に追加
「...遅くなって......ごめん!」
部屋から走ってきたルークは、ドアを壊しそうな勢いで開けると、上がった息を整えながら研究室全体に聞こえる大声で謝った。
「ルーク、ドアは静かに開けなさい」
ルークの大声にドアの側に立っていたザクレクは顔をしかめながら注意した。
「ザグレク先生! お帰りだったのですか?
すみません...」
「...ルーク、すぐに実験に戻りなさい」
ザグレクがいたことに驚いたルークは、すぐさま頭を下げた。
そんなルークを気にすることなく、実験室に入っていってしまったザグレクを見て、メノルがルークに声をかける。
「...ルークくん、実験の前にこれを」
そう言われてルークが受け取ったのはミネラルウォーター。
ルークはそれを一口飲むとメノルに返し、礼を言ってザグレクの後を追った。
最初のコメントを投稿しよう!