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人間と人間の欲望がぶつかり合う場所。
そこは戦場と呼ばれ、血や火薬の臭いが溢れている。
2つの力が直接ぶつかり合う場所を前線と呼び、そこにはより多くの人間が群がっている。
ある戦場のある前線に、大人に紛れてひとりの少年がいた。
少年は大人に劣るどころか、遥かに勝った動きで敵を次々と倒していく。
その姿を離れた場所から双眼鏡を使って見つめる目が複数。
「――......やはりアレは人間ではないな...」
まるで汚い物を見るような目。
少年と同じ服を着ている大人たちは、皆が同じ目で少年を見ていた。
そんな視線に気づくはずもなく、少年は向かってくる敵を次々と倒して、さらに敵地へと足を進める。
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