1.戦場の少年

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人間と人間の欲望がぶつかり合う場所。 そこは戦場と呼ばれ、血や火薬の臭いが溢れている。 2つの力が直接ぶつかり合う場所を前線と呼び、そこにはより多くの人間が群がっている。 ある戦場のある前線に、大人に紛れてひとりの少年がいた。 少年は大人に劣るどころか、遥かに勝った動きで敵を次々と倒していく。 その姿を離れた場所から双眼鏡を使って見つめる目が複数。 「――......やはりアレは人間ではないな...」 まるで汚い物を見るような目。 少年と同じ服を着ている大人たちは、皆が同じ目で少年を見ていた。 そんな視線に気づくはずもなく、少年は向かってくる敵を次々と倒して、さらに敵地へと足を進める。
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