2.欲望が支配する世界

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ひとつの国として歩み始めた世界は、争いごとのない平和な世界になった。 しかし“欲望”を持たない神は、人間の"欲望"の強さを理解することが出来なかった。 神が消しそびれた欲望の一部は人間の中に姿を潜め、長い年月を費やし着々と成長していった。 神が創った暦【神暦】が500年を越えた頃、人間の欲望は爆発した。 再び欲望に支配された人間は、同じであることに不満を感じ、唯一の存在になることを目指し始めた。 神暦523年 ひとつの国であった世界は徐々に分断されていった。 神暦が600年を過ぎたころには、38もの国に分かれ、38もの人種が存在するようになった。
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