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「えっと、心配で来てみたけど・・・一体なにをしてるの?」
いつの間にか傍に立ってた美夜はジトーっと瑠璃と凜華を見ていた。
「助けて」
何故そこに居るのか?
そんな問いは今必要ない。今一番必要なのは救援だった。
それを察した美夜は凜華の肩を軽く叩いた。
トントン━━━━
「・・・お嬢様朝でございます」
「ん?・・・あら、美夜と瑠璃?」
「お、おはようです」
「おはようございます。そろそろ瑠璃を離して貰えませんか?」
「離す?」
美夜の言葉に自分が瑠璃の腰に手を回し抱いてることに気が付いた。
「ふふふ、嫌よもう少し。あなた柔らかくて気持ちいいわ、毎朝来なさい」
凜華は瑠璃を強く抱き締め、頬と頬をくっつけサラサラの髪を撫でた。
「んー」
なんとか抜けようと力をいれるが身動きが取れなかった。
「お止めください。瑠璃が毎朝苦しい思いをします」
「それだけ?」
「その他に朝の仕事に支障が出ます。それと八枝にも精神的ダメージが」
「八枝の方はどうでもいいとして、仕事に支障が出るのはまずいわね。それじゃあたまに来なさい。それなら文句は無いでしょ?」
「はい」
「えっ・・・」
「さてと、私もそろそろ起きようかしらね」
瑠璃を解放しベッドに座った。
「・・・・・・」
解放された瑠璃は頬を紅潮させぼーっと宙を見ていた。
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