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「着替え」
「かしこまりました」
着替えを傍に置き凜華の服を脱がせ始めた。
「今日は予定通り愛と舞に会いに行って連れ戻すわ」
「はい」
「朝食を済ませたらすぐね。他になにかあるかしら?」
「出掛ける時の話ですが、お嬢様には変装していただきます」
「・・・奏柳の当主が他人の屋敷をウロウロされているのを見られたら問題になるってわけね」
「はい」
「面倒ね」
「ですが、もし気付かれたらもっと面倒なことになりますよ?」
「えぇ、分かってる。変装するわ」
「ありがとうございます。そこで変装テーマなのですが、少年と少女どちらがよろしいでしょうか?」
「どうしてその二択なのかしら?」
「そ、それは・・・お嬢様の発育ごほっごほっがあまりよろしくないわけではないのですが・・・こほん。えぇ、お嬢様はすくすく育っていらっしゃいますが、大人の女性とは程遠いごほっごほっ」
ゴンッ━━━
「あっつ」
「その妙に遠回りな言い方余計ムカつくわ」
「凜華まだ子ども」
「あなたに言われたくないわ」
横で話を聞いていた瑠璃のバッサリした物言いに凜華は睨んだ。
「で、ですが・・・瑠璃はお嬢様の・・・越えました」
「は?」
言いにくそうに口ごもる美夜に不機嫌を露わにした。
「次言葉を濁したら今日は八枝を連れて行くことにするわ」
「お嬢様の胸の大きさを瑠璃が越えました」
「えっ・・・・・・」
流石の凜華もショックと驚きを隠せなかったのか声が漏れてしまった。
「そうだったんだ」
「この子まだ私よりも身長が低いのよ?」
「はい」
「年も離れてるし」
「はい」
「それなのに発育では私が負けてると?」
「はい。紛れもない事実です」
「・・・・・・」
納得いかない。そんな表情で瑠璃の胸を見た。
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