俺は、主人

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「おはようございます、亮様。」 「ああ…。」 「急がないと、学校に遅れてしまいますよ?」 満里奈は、俺より早く起きて、必ず俺より遅く寝る。 ちゃんと寝ているんだろうか。 「長いスカートだな…。」 「ちょ、亮様!スカートを持ち上げないで下さい!」 満里奈は、ずっと俺を『亮様』と呼ぶ。 俺は小さい頃から『満里奈』と呼んできたし、俺は満里奈に『亮』と呼んでほしいのに。 満里奈はそれを『私はメイドで、あなたはご主人様です。それはできません。』で片付けた。 こういう時に、この関係は不便だ。
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