3人が本棚に入れています
本棚に追加
だがそんな丁寧な挨拶も俺たちにとっては不気味でしかない。
ーーゲーム?公平なジャッジ?なんだそれ?
警戒をおこたらない生徒たちは、そんなことを思いながら徐々に冷や汗をかいていく。
そんな中、赤のミット帽の男が満面の笑みでまた口を開いた。
「実はみなさんには、これからいくつものゲームをしてもらいます。因みにこれは政府の決定事項なので逆らうことはできません。」
そのすがすがしい笑顔とは違い、男の目の奥にはなにか不吉なものを感じてならない。
「げ・・・ゲームって・・・!!なんで俺たちがそんなことしなくちゃなんねぇんだよ!!」
徹が先ほどに続いてまた口を出す。
今度は少し強めの口調で言い放った。
「そーだそーだ!!」
「なんで俺たちがそんなこと!!」
「絶対やらねぇからな!!」
「あ…頭狂ってんじゃねぇの??」
徹の発言に背中を押されたのか、教室の至るところから徹の発言に賛同する声が聞こえる。
バァァンン!!
「うっせーぞ、このクソガキどもぉぉお!!」
最初のコメントを投稿しよう!