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だが、その賛同も、机を叩く音とすさまじい怒鳴り声の前に無力と化した。
声の主は、さきほどまで穏やかに微笑んでいた赤のミット帽の男。
みんな男の急な態度の移り変わりに唖然としている。
「てめぇら、調子にのんなよ!!人が親切に話してやってると思ったら、グチグチグチグチ反発しやがって!!」
鬼のような形相で怒鳴り散らす男は、シーンとした空気の中、まだ話を続ける。
「反発したら今の現状が変わるのか?
反発したら俺たちが帰るとでも思うのか?
お前らが俺たちに”反発”することによって、俺たち政府を動かせると思ってんのかよ!!
あ”ぁぁ?」
男はそう言って、クラス全員に強烈なガンを飛ばす。
鋭すぎる眼光に、気弱な女子は小さい悲鳴をあげる者もいた。
それから男は落ち着いたのか、その鋭い眼光を内にしまいこみ、ようやく本題に入った。
「では最初のゲームは・・・かくれんぼです。」
ーーかくれんぼ???
俺・・・否、クラス全員が拍子抜けした。
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