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「ルールは簡単。今からジャンケンで鬼を5人決めてもらいます。負けた人が鬼です。
その5人が隠れている生徒全員を見つけたらゲーム終了です。
ではじゃんけんを始めてください。」
男が俺たちに無責任にそう言った。
が、誰もじゃんけんなどしようとしない。
みんなが下を向いて、机とにらめっこ状態になっている、その時・・・
パァァァン!!
嫌な音がした。
よくテレビなどで聞くあの音。
その音が聞こえた瞬間、みんな肩を震わせ、音の聞こえた方に目をやった。
音は赤いミット帽の男が発したらしい。
音の正体は・・・銃声だった。
適当に撃ったらしく、幸い誰にも当たっていなかった。
「もう一度言うぞ?じゃんけんを始めてください。」
男の口から、完全なる脅しの声が発せられた。
その瞬間みんなが騒ぎながら席を立ち、それぞれ5つほどの輪を作り出した。
そして混乱状態の中で一斉に
「じゃんけんポイ!!」
という声が聞こえてきた。
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