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「まぁまぁ落ち着けよ。この片山竜治(かたやまりゅうじ)様がお前を宣伝係に推してやったんだ。感謝くらいほしいナリ~。」
その男・・・竜治は調子に乗った口調で怒った俺の顔を見つめてきた。
俺はそんな竜治を見て、なんだか無邪気な男の子を見ているみたいで笑ってしまった。
「なんで笑ってんだよ~。武く~ん。真剣な話中だろ~?」
そんな俺を見て竜治はふてくされた顔で少し睨んだ後、俺の手から宣伝板を無理矢理取った。
「ちょッッ!おい!!」
「いいから貸せって!!
らっしゃいらっしゃい!!文化祭定番の焼きそばはいらんかねぇ~。」
そして俺が忌み嫌った宣伝を始めだした。
こいつは俺の持ってない物を持っている・・・。
多分俺とは正反対のタイプの人間だ。
俺はそんなこいつを”親友”だと思ってる。
まぁ、こいつが俺のことをどう思ってるのか知らないんだけど・・・。
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