最後の平和

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それからの俺たちは、空きがあれば外に出て宣伝し、客が入ればすぐに調理し、の繰り返しだった。 みんなで宣伝した成果か、午前中よりも客は倍以上に入ってき、そこそこの売り上げをみせた。 こうして高校に入って二度目の文化祭が終了したのだ。 「なぁ武~。これから打ち上げあるんだけど一緒に行かね?」 終了した文化祭の後片付けをしていると、不意に後ろからそんな声が聞こえてきた。 振り返ると声を発していたのは意外にも竜治だった。 「ん?別にいいけど・・・。 つか珍しいな。お前が打ち上げに誘うなんて・・・。確か、お前、学校以外で大人数でいるのとか嫌いなんじゃなかったっけ?」 手に持っていたほうきの棒の先端部分に両手を重ねながら思い出したように俺は聞いてみた。 「あぁ・・・ちょっと心変わりしたんだよ。」 だが返ってきたのはそっけない答えだった。 「そか。」 俺もそれにつられてそっけない返事になってしまう。 だが竜治はそれを気にせず、他のクラスメートも打ち上げに誘いに行った。
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