キャンディランプ

6/10
前へ
/11ページ
次へ
最後の仕事も終わりに近づいた頃、古川が話かけてきた。 「皓司が遅刻なんて本当に珍しいな、何かあったのか?」 「大学の課題が…。」 「そういえば実際やってるのは初めて見たけど、アンケート調査やってたな。 まぁウザイから無視したけど。」 と皓司の答えも聞かずしゃべり出した。 「僕も声かけられました。」 思い出した様に、皓司は口を開いた。 急いでいる途中の出来事だったので、古川に言われるまで忘れていた。 「で、答えたの?」 「はい。」 「急いでたんだろ?断れよな。 言いたい事言わねぇと、面接も受からねぇぞ。」 「…すいません。」 「いちいち謝らなくていいんだよ、交代の奴らも来たし、そろそろあがるぞ。」 二人でロッカーに向かった。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加