バレタン…甘く危険な一日

2/10
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「そういえば…もうすぐバレンタイン…だよな?」 三人でリビングでテレビ見ていると陸斗は思い出したように言う。リア充の自慢みたいな話が始まると予想…なので。 「…で?まさか沢山貰えるから自慢?死ねば?」 「待て待て…いつ俺がそんなこと言った?」 陸斗は慌てて弁明するが俺はそのままクッションを抱いたまま寝っ転がる。 「シュウ?ブルーレイでも借りに行こう?」 「無視しないで?」 ソファーに寝っ転がったまま陸斗に顔を向ける…俺の顔は不機嫌そのものなのに陸斗の顔がなんか顔がにやりと笑っているのは気のせいかな? 「作って?」 「何を?」 「…チョコ!」 …だそうです。一応気持ちは分からないことはないが作る気は毛頭にない。そもそも俺が作る義理はまったくないし、意味もない上このふたりはやたらとモテるから後で食えずに処理に困ることになる……だろうな。 「断る、その日。漫研のイベントで忙しいから無理」 「俺と漫研と朱…どっちが一番大事?」 「もちろん俺自身」 「選択肢にない上に厨二病?」 「……そう思うなら普段から体を労わってくれよ」 即答するとシュウと陸斗が呆れる……いつものやり取りを繰り返してるが……バレンタインかぁ…。 「ソウに家庭スキルを期待してたのか?陸斗?」 「いや…それは…そうだ!逆に作ってやるってのは?」 …………なんだかめんどくさいことになってない?
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!