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学校帰り陸斗とふたりでショッピングモールにある本屋に来ている。正直ふたりだと色々気まずいだがほかの人は用事でいないから仕方ない。
本屋の奥のほうに並べられている本に手を伸ばすもちろんアレな本だが陸斗にはバレてしまったのは仕方ない…シュウと歩がいるとこういうところに行けないが陸斗と和哉なら“こういう”に耐性があるから良いが。
「…!?」
大人気の先生の本だ!ほしい…が今月金欠なん…どうしよういつも売り切れで滅多にお目にかかれないのに…こんな時に限って…。
「…どうした?急に固まって?買いたいのが決まったらさっさと会計済まして帰ろう?」
「金欠で買えないんだよ」
渋々諦めようと漫画をもとの位置に戻そうとすると手を陸斗が掴む。
「…そろそろバレンタインだよな?」
「…そうだけど?」
「チョコ♪」
……。
「…チロルな?」
「手作りならもうひとつ買ってあげるよ」
「分かった、手作りな!!」
こうしてバレンタインに陸斗にチョコを作ることになった…なんだが物に釣られた感があるがこの場合は目を瞑ろう。でも材料は…家にあるかな?生クリームとか、ココアパウダーとか?一応ちゃんと作って餌付けしとかないと…。
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