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「良い匂いって何してんの?アンタ?」
「何って…チョコ作ってるだけだど?」
バレンタイン前日。お母さんが調理場に立ってる俺を見て唖然とする。
「なんでまた?」
「バレンタインのチョコを作ってるんだよ」
「色々突っ込むみたい所あるけどなんでまた?」
「内緒…男は多少秘密が多いほどモテるだろ?」
「まぁ良いけど。ん!意外に美味しい、アンタに料理の心があったなんて…意外ね?いつも御飯は朱の担当じゃなかった?」
チョコを料理本と不安を両手に掲げに作ってる最中…一度試しに作ったのガードショコラをお母さんがつまみ食う。意外に絶賛する、てかお母さんもそんな格好でなにしてんの?
「そうだけど?自分でもシュウに御飯を作ったためしがない」
お母さんは呆れたような視線を送るが俺としては低血圧だったり風邪だったりしている俺より年中元気なシュウが家事をするのは仕方のないことだと思うんだが。
「そんなことよりなんでそんな格好してんの?いい歳して常識あ…るわけないか、ごめん忘れて?」
下着だけで何もつけてないお母さんは俺の首に腕を回してくる。
「いい歳は余計よ!これでもいつも五歳は若く見られんだから!!」
「お世辞も世の中を行き渡るために必要なスキルか…」
「言うわね?相変わらず?」
「それはお母さんの息子ですから…」
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