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「…ただい…って母さん…もっと年齢を考えた格好してよ」
「この双子は同じことしか言えないのかい?」
帰ってきて開口するなりなんなり母さんの服装にケチをつけたのは愛しい兄のシュウ…。
「お帰りシュウ…」
「ただいまソウ…何か作ってるのか?」
「バレンタインのチョコだとさ」
母さんがそういうとシュウの機嫌が急降下…どういうこっちゃ!?
「…………」
「………無言で睨むのをやめようか?シュウの分まで作ったからさ」
「……最初からシュウにあげるつもりで作ってたわけではないの?」
こんな時だけ鋭い母さん…いらんこと言うなってほら見ろせっかく直りかけのシュウの機嫌がさらに悪くなってしまっただろうが!!
「……………………」
「だから無言で俺を睨むのやめい!!」
なにこの目…まるで浮気を見つけた夫みたいな目をして…酷いわ!シュウがこんな人だったなんて…そもそも部活でそれなりの活躍してるシュウと陸斗は学校でそれなりに貰うはず…。
「…………………リア充どもになんで俺がチョコを作らないといけないんだ?どうせ、後でこんなに貰って食えないとか嫌味を言うはずなのに…ちっ」
「……………生地をすごい勢いでかき混ぜながらぼそぼそ言うのやめなさい」
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