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「ほれ、チョコ…」
俺は陸斗の顔目がけてチョコを投げつけるがそこはさすが運動部…なんなくキャッチする。
「もう少し可愛く渡せないか?こういう時にデレないでいつデレるの?」
デレる……殺したらダメかな?こいつ…なんで俺がお前にデレないといけないんだよ。
バレンタインに近づくにつれ陸斗の機嫌は急上昇…俺を見るたびに変に笑っているし、良い迷惑だって。
「結構あの漫画高かったんだからな!ちょっと割が合わないな…って」
我が儘なやつだな、そうだ!
「せっかくだし、食わせてやる」
「は?」
「ほら…口を開けろ」
ベットで俺の作ったチョコを物色してる陸斗の手からチョコを取り上げ、口に突きつける…。
「美味しい?」
「うん…」
珍しく弱気の陸斗…心なしか顔も赤い気がするが風邪?確かバカは風邪をひかないはずでは?
「風邪?顔赤いけど?」
「まッ…おち…」
「ソウ…そういえ…」
俺が陸斗の額に手を当ててる状況…うん?よく考えたら危なくない?…シュウの眉間に皺がよっていますけど…って陸斗も機嫌が悪くなったし。
「良いところだったというに邪魔しに来て…さて、続きしよう?」
陸斗は俺のチョコを持ったほうの手を自分の口に持っていく…ってシュウがいるのになんの羞恥プレイだよ!!
「おい…」
「邪魔しないでよ、それに食べさせてあげるって」
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