魔法世界ノスタルジア

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出てきたのは、狼に似た動物や人間だった。但し、一様に目には無機質な光を宿し、時たま機械音が聞こえてくる。 戦闘用のロボットと言ったところだろうか。人間型は手にグレネードランチャーのような物を持っている。しかし、それは筒ではなく、発射口にレンズが付いている。 レーザーカノンか。厄介だな。と、その前に…… 「ラピスこれ着けて」 「? これですか?」 ラピスに渡したのは、何の特徴もない白いフリルのヘッドドレス。 「で、こう言ってみて」 ラピスの耳元であのセリフを囁く。 「……分かりました。神器・ペル○ナを」 『承知』 ラピスの声に合わせて、ヘッドドレスから抑揚のない女性の声が響く。 やべっ、マジでヴィルヘル○ナさんきた(笑) 仮面に変化したヘッドドレスから幾束にも伸びる鬣のような細い白帯。万条の○手の名を冠する戦士が、今ここに降臨した。 「この帯は……思うように動くでありますな」 ちなみに、着けると口調が必然的に彼女になるように設定されてます。 まだ戸惑っている彼女に、死角からレーザーが飛んでくる。 しかし、それはあっさり帯に阻まれてしまった。 『油断大敵』 自動防御機能付けたからね。慣れないとたくさんの帯は扱い辛いだろうしね。
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