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「こいよド三流!格の違いを見せてやるぜ!」
某赤くて小さい豆な錬金術師のセリフを叫びながら、私は槍を構える。
「リョウ、真理を見たの?」
「あれは、さすがに辛かったです☆」
「マジで!?」
「いや、冗談」
背後でレイがガクッとこける気配がした。いやいや、あれ見てたらどこかしら持っていかれてるから。
「それよりレイ、気づいてる?」
「うん、ロボット達の動きが鈍くなってる」
「多少は魔力も使ってるみたいだね。よし、一気に殲滅しよう。引き受けるのは半分でいいかな?」
「そっちこそ、しっかり倒してね」
肩越しににっと笑い合い、私達はそれぞれの敵を殲滅しにかかる。
「はぁっ!」
気合いと共に、正面にいた人型に神速の三段突きを叩きつけて沈黙させ、右手から迫っていた狼を右足を軸に体を回転させて勢いを乗せて叩き斬る。
錬成した槍は、突きより斬る方に特化させているため、薙刀に近い形をしている。
おっと、背後に回られたか。
「ていっ!」
こんな事もあろうかと尖らせておいた石突き(槍の柄の先端)を刺して牽制し、素早く振り返って刃で斬り倒す。
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