2223人が本棚に入れています
本棚に追加
「レイ、無事?」
「それ聞くなら、最初からやらないでよ」
「あははは」
「笑って誤魔化さない!」
ビシッ!とレイにチョップされた。あんまり痛くないけど。
「さて、一気に敵の首領のところまで駆け抜けるよ。レイ、フィーネ、準備はいい?」
「うん」
レイはしっかりと頷き、手にする鎌がキラリと光る。どうやら、フィーネも応と言っているみたいだ。
「あ、その前に結界解いてくれる?これじゃやりにくいよ」
「ごめんごめん、直ぐ消すね」
周りの景色が陽炎のように歪み、崩れて元の風景が戻ってくる。土色のドームが。
私はポケットから燕月を取り出し、魔力を込めて漆黒の刃を形成する。
「よし、行くよ!」
「うん!」
壁に並ぶ敵が出てきた扉の一つを切り裂き、突入する。
「敵のボスが何処にいるか分かってるの!?」
「勘!でも、多分合ってる!」
他にも何かギャアギャア言ってるレイは無視して、私は通路を走る。
レイも、仕方なく後を着いて来ているようだ。
と、通路の曲がり角からロボットが踊り出てきた。どうやら、こっちで合ってるみたいだね。
最初のコメントを投稿しよう!