魔法世界ノスタルジア

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「レイ、無事?」 「それ聞くなら、最初からやらないでよ」 「あははは」 「笑って誤魔化さない!」 ビシッ!とレイにチョップされた。あんまり痛くないけど。 「さて、一気に敵の首領のところまで駆け抜けるよ。レイ、フィーネ、準備はいい?」 「うん」 レイはしっかりと頷き、手にする鎌がキラリと光る。どうやら、フィーネも応と言っているみたいだ。 「あ、その前に結界解いてくれる?これじゃやりにくいよ」 「ごめんごめん、直ぐ消すね」 周りの景色が陽炎のように歪み、崩れて元の風景が戻ってくる。土色のドームが。 私はポケットから燕月を取り出し、魔力を込めて漆黒の刃を形成する。 「よし、行くよ!」 「うん!」 壁に並ぶ敵が出てきた扉の一つを切り裂き、突入する。 「敵のボスが何処にいるか分かってるの!?」 「勘!でも、多分合ってる!」 他にも何かギャアギャア言ってるレイは無視して、私は通路を走る。 レイも、仕方なく後を着いて来ているようだ。 と、通路の曲がり角からロボットが踊り出てきた。どうやら、こっちで合ってるみたいだね。
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