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「お誕生日おめでとう」
男の子は照れたように笑って、チョコレートを食べている女の子に言いました。
「え、お誕生日過ぎたよ?」
女の子はビックリしながら男の子を見ます。
「知ってる。僕が引っ越ししてきた日、皆プレゼントをあげてたから、僕もあげなきゃって思って……」
男の子は戸惑いながら女の子に話しました。
女の子は目を真ん丸にして男の子に首を傾げます。
「じゃあ、ずっとお誕生日のプレゼントに虫とか石をくれてたの?」
女の子の問い掛けに、男の子は照れくさそうに下を向いて公園の砂を蹴りました。
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