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「まぁ…いいか……」
自分で考え、自分で作り、自分で完成させたただ一つの"宝物"。
小学生にでも出来ることが、なぜ自分はこんなにも代償を払わなければならないのか。
そんな考えが頭を過ぎるが、
「それは無責任過ぎる…よな……」
自分のやってきたことを後悔したことはないが、"それ"が世界に影響を与えるのは分かっていたことだった。
しかし私はあえてそれを無視し、言われるがまま私は作り続けた。
これは抑止力。
俺のための、引いては世界のための"恵みの雨"にならんことを祈る。
「お前は私の……」
――…微かな足音がした。
その後の一発の銃声がこの騒乱の始まりの祝砲だということに気づく者は、まだ誰もいない。
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