pr-2.ヒーローの称号

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特撮ヒーローといっても、エンディングは実に様々だ。 大概のヒーローは右往左往はあれど結局正義のために闘っている。 と自分は思う。 しかしその結末が全て幸せでないことを、僕は知っている。 流された涙に哀しみが混じっていることをしっている。 その悲しさを知りながらも、僕はその涙を流させたヒーローにこういってやりたい。 ――よくやった、と…―― 「その手を離せ!」 髑髏に黒マントといういかにも安上がりのボスに、黒タイツに無難な悪役を描いた覆面下っ端隊員達がこれまた演技は上手いけど、どうにもセリフだけが棒読みという残念な人質の女性を捕まえている。 という構図。 「カッカッカ! このひぃぃぃと、じっち(人質)をかぇぇぇ、して欲しぐば!!」 噛んだ。 「ぐばっと我らを倒すことだ!!!!! カッカッカ!!」 「……お助けー……」 部長、そこからのリカバリーは無理かと。 椎菜さん、演技とセリフが180゚見事に合ってません。 もう会場の方も見れず、こう思ってしまう。 もうダメだ、このヒーローショー…。
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