男子校へ転校

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「そんなことないよ。それで、どうしたの?」 「いや、凄いさ……。麗奈、怒らないで聞いてくれるか?」 叔父さんは、気を使って今日直接話しに来たことを1から丁寧に説明してくれた。 「実はあの人達が一華の入学を断ったんだ、昨日。理由は、俺が経営する高校に入学して、そこの生徒達をなんとか"常識範囲内"までにさせろ、それが彼らの要求で昨日、俺の所にいきなり来て一華を断ったと伝えに来たんだ」 叔父さんが話してくれたことが、あまりにも突然であまりにも勝手で、だけど、あたしは逆らうことが出来ない。あの人には。 「分かった。叔父さんの学校って何科だっけ?」 確か叔父さんが経営する学校の偏差値は40くらいだったはず。 全国平均くらいの偏差値の学校だ。 「普通と商業だよ」 「じゃ、商業科でもいい?」 「そういうと思って、先に商業科で手続きしておいたよ」 なんとも言えない笑で叔父さんは言った。 その表情から思わず思ってしまった。 「まさか、あの人がじゃないよね?」 「違うよ。そこは頼んだんだ。せめて、アイツの希望科にしてあげてくれって」 その言葉に、感謝しきれない思いでいっぱいになった。
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